fgets関数は、ファイルポインタで示されるストリームから1行入力します。ただし、1行の長さが、指定した長さよりも長い場合は、「指定した長さ – 1」文字(バイト)分入力します。入力したデータは最後にヌル文字(’\0’)が追加されて、文字列になっています。
#include <stdio.h>
char *fgets(char *s, int size, FILE *stream);
sは入力したデータを格納するバッファ領域を指定します。
sizeは入力する行の最大長(バイト単位)を指定します。最大「size – 1」文字分入力します。
*streamはfopen関数で取得した、ファイルポインタを指定します。
戻り値として、正常に入力できた場合は入力データ(第1引数のsと同じ)が、ファイルの終わりや、エラーの場合はNULLの値を返します。
fgets関数は入力したデータの最後にヌル文字(’\0’)を追加して、文字列として返しますので、第2引数のsizeは実際に入力するデータの最大長より、1文字分多い値を指定します。
プログラム 例
#include <stdio.h> #define SIZE 1024 int main(int argc, char **argv) { FILE *fp; char buff[SIZE]; int return_code = 0; if (argc == 2) { if ((fp = fopen(*(argv+1), 'r')) != NULL) { while(fgets(buff, SIZE, fp) != NULL) { printf('%s', buff); } fclose(fp); } else { printf('ファイルのオープンに失敗しました\n'); return_code = 1; } } else { printf('実行時引数の数が不当です\n'); return_code = 2; } return return_code; }
例の実行結果
$ ./fgets.exe fgets.c #include <stdio.h> #define SIZE 1024 int main(int argc, char **argv) { FILE *fp; char buff[SIZE]; int return_code = 0; if (argc == 2) { if ((fp = fopen(*(argv+1), 'r')) != NULL) { while(fgets(buff, SIZE, fp) != NULL) { printf('%s', buff); } fclose(fp); } else { printf('ファイルのオープンに失敗しました\n'); return_code = 1; } } else { printf('実行時引数の数が不当です\n'); return_code = 2; } return return_code; } $